上 先生と私 一 わたしはその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。 強いてイニシャルで表記するならO.I先生。 O.I先生とのことをこ...
こころぴえん⑨ 九 私の知る限り先生と奥さんとは、仲の好い夫婦の一対であった。 お祭り、新婚旅行、ディナー、タグ付けで幸せな日々が全部タイムラインに流れてきた。 それを私...
こころぴえん② 二 先生は浴衣を着て花火大会に行ったらしい。 Facebookで見た。 花火大会といえば、私は特等席を案内してもらったことがある。 元彼の仕事の関係で、港湾のパトロー...
こころぴえん③ 三 私は定期的に診察に通った。 以前、薬剤師さんに連絡先チョコレートを渡してまったので、もう医療従事者にはちょっかいを出さないようにしなければと思っていた...
こころぴえん④ 四 七夕があった。 私は北海道の七夕の頃に一度死んだ。 それが七夕の伝説。 課長に付いてきてもらって先生の所に診てもらいに行った。 私はというとまた失声気味...
こころぴえん⑤ https://anond.hatelabo.jp/20220212124740
こころぴえん⑥ 六 私はそれから時々、先生に連絡を取るようになった。 連絡先はバラバラ。それはまるでインターネット統合が失調してるイメージ。 先生が分裂してインターネット...
こころぴえん⑦ 七 私には不思議だった。 先生も私もインターネット人格分裂症になっている。 私は先生を研究対象にし仮説を立てるために複垢を捕捉していく。 先生も先生で私を症...
こころぴえん⑧ 八 幸いにして先生の予言は実現されずに済んだ。 インターネット人格は一つ残らず回収され、統合した。 私は私の言動が引き金となり、先生は子供を設けることがで...
先生と遺書までやってくれるというのか
なんと、、
こころぴえん➉ 十 二人が診察室内に取り残されたとき、珍妙な沈黙が5分も10分も続いた。その後で突然先生が口を利き出した。 「最果さんもいいけど、僕は岩倉文也がこれからくる...