「数学が理解できるなら合理的な思考ができるというのは誤り」という思考自体がテンプレすぎてそういうとこだぞって感じ。
数学を理解するというのは、世の中を全て数学的に定式化して扱う(数学を全く分かってない人の言う「公式にあてはめる」というやつ)ということではない。数学的に扱える範囲とそうでない領域の境界を捉えられるということだと思うぞ。
例えばみずほ銀行の20万人月プロジェクトを無理矢理推進することが本当に合理的だったのか。どう考えたって一旦仕切り直して最初からやり直した方が良かったわけだけど、政治やサンクコストを優先してその決断をできない人たちが大多数だったのだろう。参加者全員が一定以上の思考力を持っていたなら、どう考えてもこのまま進めるのは自分にとって得にならないと少なくとも全員が理解できていただろう。その結果どういう意思決定になるかは分からないけど、今の現実とは異なるシナリオがあり得ただろう。