春は死にてえ。電車に乗ってると新社会人や学生が無限に沸いてくる。少しの我慢と思っても、苛立ちに任せて身投げしたい気持ちが細くたなびきたる。
夏は死にてえ。月も濁るほど空の汚い都会で、毎日毎日ド深夜に闇の中を帰る。帰ったら風呂入って気絶するように寝て、気がついたら翌朝会社にいる。朝なんてほぼ意識ないのに雨が降る予報があればちゃんと傘持ってきている。怖い。
秋は死にてえ。夕日なんてしばらく見てねえ。上司の禿頭で揺れるさもしい毛が三つ四つ、二つ三つと抜けていく様は実にあはれなり。たまの休日、寝溜めしている時、外で鳴いてた虫がうるさすぎてベランダ開けて草むらに石を投げたらシィンとなった。その時もなんか死にたくなった。
冬は死にてえ。最も死にてえ。雪とかマジで無理。雪で脆弱な交通網が止まっても出社しなくちゃなんねえ。寒くて何もやる気起きないし、ガチごちの頬の筋肉を頑張って動かして笑うと本当に俺は気持ち悪い顔になるんだ。なんで俺は生きてるんだ。ワロタ。