大学の講義で読んだガルシア・マルケスの短編で、蟹の描写が印象的だった
浜辺の寒村が舞台で、マルケスらしい、よう分からん話だった 海から花の匂いがするとか、海底に死者の王国があるとか、そんな感じだった気がする
心優しい男の心優しさの具体例として、「夜の間に部屋に入ってきた蟹を潰さず、手で掬って外に出す」みたいなのが出てくるのだ
蟹が?夜の間に?部屋に…??
もしかして魔術的リアリズムってやつの一環なのかとも思ったが、どうやら実際そんな感じになることもなくはないっぽい雰囲気で、しかし、ホントか?という気持ちは拭えず……
不思議だった
映画化もされているといって、先生が映像をチラッと見せてくれた
白黒で、蟹がたくさんいた
蟹だなあ…と思った
南米の浜辺の村=蟹みたいな印象がどうしても拭い去れなくなった