2020-12-23

週2回泥棒のようにサイレント帰宅

玄関のドアを開けるところから勝負は始まっている。

音を立てないよう細心の注意を払い、そーっと閉める。

次に洗面所で手洗い。ここは楽勝だ。ドアさえ静かに閉めれば気づかれない。

階段を登ると一番の難関が見えて来る。

そう、幼児用の開閉式ガード柵だ。

開けるときはいいが、閉めるときはかならずカチャンと音がしてしまう。今のところ1勝8敗くらい、負け通しだ。

ゆっくりゆっくり閉めるが、無情にもカチャンという音が鳴ってしまう。

とたんにリビングから姪っ子が私を呼ぶ声がする。

気づかれてしまった…。


「今のはじいじだよ」とごまかしてくれる母や姉の声を聞きながら、部屋で着替えを済ませ、リビングに合流。


なぜこんな泥棒ミッションをしているかというと、先日帰宅して、うちに来ていた姪っ子と遊んでから着替えに退出したところ、大泣きされたのである

なので中座しないでもいいよう、部屋着に着替えた上で合流したところ、帰宅に気づかれていたのでこれまた大泣き。

中座も立ち寄りも許されないなんて、パワハラじゃないか。こんなかわいいパワハラがあるか。

週2回、姉と姪っ子が遊びに来るたびに、後から帰る私の泥棒帰宅ミッションは続く。

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