以前から「同じネタや話を何度も使う」ことを「擦る」と呼ぶことはあったようだが、特にここ数か月でよく使われるようになったと感じる。
「擦りすぎ」というワードで検索してみると2020年はじめまでは月に20件以下だが、ここ数か月は月に100件ほど使われており、かなり使用頻度が増えている。
そのため「擦る」が新しい意味で使われていることに、困惑している人も見受けられる。
作品語りで使われる都合上、意味を知らないと「あてこする」「他の作品の話題に擦りつける」というようなイメージで捉えられたりもするが、それは誤りのようだ。
体感では「ネタの使いまわし」という否定的なニュアンスよりも、「何度も話に出されるくらいに魅力的、印象的」といったプラスのイメージで使われることが多いように思う。
お笑い用語、もしくは格ゲー用語だった「擦る」が、新しいニュアンスを加えつつオタク語りとしての「擦る」として受容されつつあるのかもしれない。