2020-10-30

死んだ人に対して、まだ若かったのに、と言わないで

年末、父が突然の脳疾患で寝たきりになった。

喋れない。食べられない。恐らく、家族のこともわからない。全介助。

ずっと元気な人だったのに。

鼻の経管栄養は、有無を言わずに(家族確認もなく)つけられた。

大好きだった父が痩せこけていく姿を見るのは、私にとってとても辛かった。

父、70歳の出来事だった。

幸いにして、気遣ってくれる人は沢山いた。

でも、そんな人たちの、

「まだ若かったのに」「若いのに残念だね」の言葉は、私たち残された家族の心をえぐった。

父は、残念な人生だったのか。

悔やむべき最期なのか。

若くして亡くなった可哀想な人なのか。(年齢に関しては、若いとも言えるし、そうでもないとも言えると思うけど)

何か家族として出来たんじゃないか

良かれと思ってだろうそんな言葉をかけられる度に、後悔で眠れない日々を過ごした。

しかった。

今も正直苦しい。

悪気がないのはわかっている。

その人たちを責めるつもりはない。

でも、せめてここを目にしてくれた人に、お願いしたい。

亡くなった人や病気再起不能になった人に対して、家族に後悔をもたせるような言い方をしないで欲しい。

遺族は、大切な人の人生を残念だった、若くして逝かせてしまった、と後悔したくないんだ。

できれば…

寂しいけど、その人は幸せ人生だったね、と声をかけてほしい。

その言葉があるだけで、家族の後悔の念は少し消えるから

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