結婚したらいいよ、という言葉で唯一効果があったのは、見知らぬおばあさんからのものだ
当時私は30代前半くらいだったと思う
都心の某区の屋内プールは人も少なく快適でしばらく月イチで通っていた、習い事のついでに
客層は周辺在住の家族連れが少しと、あとはほとんど一人で泳ぎに来ている人という感じ
どういう流れだったか、おばあさんは私に結婚しておいたらいいよと言った
その言い方は、自分がしなかったことの後悔を含むニュアンスがあった
私は結婚をしないつもりはなかった、けれど当時、積極的でもなかった、いつかはするつもりだけど、と
どこかで自然に相手と出会い恋愛して結婚に、というようなことを夢見ていた、それが無茶な夢だったと自覚したのはずっと後だったが
したけど向いてないからやめた 向いてないのわかったのは良かった