夜に外に出たら、川むこうの大きな木の上で「ホウ!ホウ!」という声がする。
すると、遠くから「ホウ!ホウ!」と返事が聞こえる。
最初は犬の遠吠えと思ったぐらい力強い声だったが、木の上にいるってことは、たぶんフクロウなんだろう。
こんな野太い声なんだからさぞかし大きいフクロウに違いない。でも真っ暗闇だから、大きさとか色とかは分からない。
「ホウ!ホウ!」
「ホウ!ホウ!」
と、ずっと鳴き交わしている。
暫くすると、遠くの方のフクロウが場所を変えたようで、鳴き声のする方角が変わった。
おや、結構近くに来てるんじゃないか?とゆっくり近づいてみると、目の前の電柱の上で鳴いているのが暗闇の中、なんとなくわかった。
月の光が眩しいので、手で隠しながら目を凝らしてみていると目が慣れて、しきりにアチコチを見てるのも分かってきた。
ゆっくりゆっくり位置を変えてみたら、月の光をシルエットにしてはっきりとフクロウの姿が見えた!
少しふっくらした鳩ぐらいの大きさだった。
「ホウ!ホウ!」とあんなに力強く鳴いているのに、案外小さいもんだなぁ。
それにしても可愛い。ずっときょろきょろしてる。体全体を楽器のようにして、力強く鳴き交わしている。
時折り別の電柱に飛んで移動するが、噂通り全く羽音がしない。鳩とかカラスだとあんなにうるさいのに。
茶色い羽根が音もなく夜空に羽ばたいているのは、ちょっと不思議な光景だった。
気が付くと木の上にいた方は、どこかへ行ってしまっていて、声が遠い。
(^^)https://www.irasutoya.com/2017/01/blog-post_96.html?m=1
フクロウみたいな大型の猛禽類は縄張り広くとって別のフクロウとはあんま関わらないって読んだけど 実際は鳴き声で意思疎通ぐらいは普通にしてるんだね 何事も書物より現地調査のが...