にんげんは やばんだ。
条件が重なれば、人は平気で人を殺す。
平時には声高に平和だ平等だと叫ぶが、根っこには野蛮さが残っている。
人類の長い歴史の中、自身の祖先に、他者を殺していない者がいない人など皆無だろう。誰かを殺した人の遺伝子を、みんな受け継いでいる。いまがあるということは、どうしようもなくそうして生き残ってきたのだから。
それは平時にはなりを潜めているだけで、消えてなくなったわけではない。気を抜くとすぐ、人間の野蛮さがにじみ出てくる。
1番残酷なことをするやつらは、自分が野蛮だと認識していない。もし君だけが特別野蛮じゃないと思っているのなら、君は気をつけた方がいい。
野蛮なやつを野蛮だと罰するやつらが1番野蛮なことをする。劣ってるやつを劣ってると騒ぎ立てるやつらが1番劣っている行為をする。それに気づけばまだましだが、そういうことを自覚すらしないでいるから、大変だ。