実家の夢を見た。両親が病気で亡くなって、今、実家には誰も住んでいない。
梅雨時の雨で雨漏りがしはじめて、畳が腐って、どんどんあばら家になっていく嫌な夢だ。
GWには少しだけ実家の片づけをした。捨てられるのは、まだ自分のものだけだった。
両親の服や身のまわりの物を捨てる勇気はまだ無かった。
両親がもういないのだから、両親が所有していた大半のものを、最終的には処分しなくてはならない。
実家の建物自体が、築70年の木造住宅だから、自分が元気なうちに取り壊して更地にしておくべきなんだろう。
ただ、なかなかその決断は難しい。自分と姉にとってはそれなりの思い出のある場所だ。
言い方を変えるなら、自分と姉以外の人にとっては、何の思い入れも無い場所とも言える。
自分と姉が将来死んでしまったら、そこにある物はすべてゴミになるのだ。
それとも、何か残せるものがあるだろうか?