虚構の世界で生きてきた
現実が違うことを知りながら
詐欺師に欺かれていることを感じながら
でもレールの上を走り出して
レールが錆び付いていることも
レールの先がないことも薄々感じながら
ある分岐点で、詐欺師の言葉に唆され、普通とは別の路線を選び
ゴトンゴトンと進んでいった
隣で友人たちは新幹線の線路に乗ったりしているのを横目で見て
自分のプライドが傷ついているのも感じながら
路線変更したいという心持ちのままに
この路線を進むと景色が開けるという虚構を信じ
路線変更せずに、
錆び付いた、地方のローカル線の線路を走り続けた
その結果の今がある
どうしようもない今がある
他の人は電線から動力を得ていたり
発電機を積んで動いていたりするものの
私といったら、発動機は壊れ
ただ惰性で走っているだけでしかない
機関車に押されていたかもしれないけど、もはや機関車はない
線路の終わりが見えてきている
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