これも江戸川乱歩を読んでいて知った言葉だ。
おんぼう、と読む。地域によりオンボ、とも。
火葬場で死者の遺体を荼毘に付し、墓地を守ることを仕事とする人のことを指していた。
人の亡くなった場に立ち会う大切な仕事なのに、差別されたり賎民扱いされたりと、不当に扱われてきた歴史があり、この言葉自体は差別用語となってしまった。
インドの写真を見ると、よくガンジス河で火葬をしている人々を見るが、こちらも差別されているらしいし、ヨーロッパの小説では墓掘りがでてくるときも、どうも扱いがぞんざいである。「ハムレット」に出てくる彼らは、ブラックジョークをかまして場を盛り上げてくれるのだが。
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