昔、ボードゲーム好きな友達に誘われて、パンデミックというボードゲームを遊んだことがある。
細かいルールはもう覚えていないが、感染症を撲滅できれば勝ち、できなければ負けという協力型ゲームで、誰かと対戦するわけではなく、ただルール通りに増えていく感染症とルールに則って戦うのだ。
結構難しくて、何度か負けた。負ける度に悔しくて、友達たちともう一回!と言って何度も挑戦した。
今、パンデミックが本当に起きている。
でも、このパンデミックは負けたらもう一回は無い。それに、私はプレーヤーでは無い。
本当に世界が滅びるかも知れないなんて思ったことはなかった。そんなの、マンガやゲームの中だけの話だと思ってた。
だけど現実にそういうことが起きて、今はまだ経済まで死んではいないけど、ものの流通が絶たれるまでものごとが進んでしまったら、もし私は死んでなくても世界は滅びたって思うと思う。
多分だけど、ここはまだ始まりなんだと思う。
私はこのパンデミックのプレーヤーでは無い。あのゲームで操作した駒のひとつですらない。
ゲームのルールは整っていないとプレーヤーは勝てない。そして現実をゲームにするためにはルールを整えるところから始めないといけない。
だから私は偉い人の言うことに迎合するよ。ルールを乱す盤面にはなりたくないんだ。
そして本当に思うのは、プレーヤーじゃなくてよかった、ってこと。