■不安について

今、世の中を支配しているのは「不安」である。

私達は「不安」の原因がどこか自分以外のところからもたらされたと思いがちだ。だから「不安」を取り除くためにしばしば敵を作ろうとする。

敵を排除することによって安寧が訪れると錯覚をしてしまう。実際はそれで「不安」が取り除けるのではなく、新たな敵を作りたくなるだけだが。

そして権力を持つものに、その敵を排除するよう強制的な規制をしいてくれるよう望んでしまう。

一方権力を持つものはその「不安」を利用しようとする。「人々の声に応える」ために強力な規制をしき、自らの権力をますます確固たるものにしようとする。

権力に従わぬものを反逆者として新たな敵に認定し、人々の不安をコントロールするのである。

だから「不安」を取り除くためにどうすればよいか、考えなければならぬ。

「不安」を取り除くことを、権力者に要求するのは危ういことだ。

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私は敵を作っていないだろうか。新型肺炎に罹った人にお見舞いの言葉じゃなくて、呪詛の言葉を投げかけようとしていないだろうか。常に問いかけたい。

Permalink | 記事への反応(3) | 18:35

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