2003年、SARSのアウトブレイクのときには多くの医療従事者が感染した。個人防護具を着用せずに患者に濃厚接触した医療従事者のみならず、手袋、ガウン、サージカルマスク、N95マスクを着用していたにも拘わらず、感染した医療従事者がいたのである。
個人防護具を着用していたにもかかわらず、感染した医療従事者はN95マスクのフィットテストをしていなかった。
また、髭のある顔面にN95マスクを着用していたため、空気の漏れを感じていた医療従事者もいた。
CDCは「多くの医療従事者は自分自身を汚染させずに、個人防護具をどのように最適に取り外すかを明確に理解していない」「医療従事者は個人防護具を適切に着用し、適切に取り除く訓練をすべきであり、手指衛生の重要性を思い出すべきである」としている