適当にそこら辺デートして、笑わせてくれて、ご飯も食べさせてくれた。夕暮れごろに「ちょっと飲み物買ってくるね」と言われて、私は「うん分かった」と返し、目の前のブランコに座って待ってた。
そのまま日が暮れ、寒さが増し、夜が吹けた。私はずっとブランコで待ってた。
なんだか3時間にも感じたし、1日以上経ったようだったし、もっともっと長い時間待っていたようにも感じた。
とにかくずっと待ってたんだけど、結局彼は帰ってこなくて、綺麗な月を眺めながら私は、「あぁそういえばそういう人だった」と思い返した。
人の善意を喜ぶ人だった。
人の好意を有り難がる人だった。
でも欲を返してくれない人だった。
「帰ってきてほしいな」と思った瞬間、私は彼に手が届かなくなるのだと、そうだ散々学んだのだったと、思い出せたときにはもう周りに誰も人が居なかった。そうして目が覚めた。
うわぁ〜〜って思ったわもう。最悪だよ。
なんでこんな夢見たのかって、理由は単純で、ほんとひょんとした縁で、その人に2日連続で会ったんだ。昨日一昨日って。単純すぎて鼻水でる。
自分への嫌悪感に苛まれながら目を覚まし、スマホを見たら「今度ゆっくり話さない?」と一件の連絡。
こんな夢を見たあとだから、喜べるわけもなかった。
簡単に返事をして、私は2度目の眠りについた。
おやすみ