私は長い年月、自分の心を色々な事でごまかして生きてきた。その最たるものが(ポジティブ思考)だった。そう(ポジティブ思考)は心の苦しみを見えなくしてしまう(麻薬)だった。ポジティブになって悩みを感じなくなって、頑張れる様になればそれでいいんじゃない!?そう思っていた。何年も何年もそう思ってきた。しかし、ある時ふと自分の心のうずきに気が付いた。そして、何日かその心のうずきに静かに目を閉じて耳をすませてみた。すると何十年も前の失敗、人生の後悔、苦しみが心の中から雪崩の様に湧き出てきた。それは眠っている時すらも夢の中でも出てきた。今まで無視してきた歳月の分だけ、後悔が一度に襲ってきた。それは、劣等感や罪悪感等の苦しみではなく、(自分の心を偽ってきた苦しみ)だった。私は、成功する為に、道を進み続ける為に、心を抑えて、理性や意志で自分を動かす様にしてきた。しかし、それが自分の心をこんなにも苦しめてきたなんて思いもよらなかった。 今私は、毎日、毎日、心の苦しみの中で生きている。しかし、もう以前の様に、心の苦しみから逃れる為に(ポジティブ思考)をしようとは思わない。逆にこの心の苦しみを魂に刻み込むつもりだ。もう二度と、自分の心を偽る事はしたくない。ポジティブは心を惑わせる。目的の為に、自分を見失わせる。苦しみや恐れ、不安から目をそらす事はもう止めよう。いかに苦しくても自分の人生をそのまま見続けていよう。それが今までの心の過ちの謝罪になるのならば。
世の中ポジティブな傾向の人の方が生きやすいように作られてるし、処世術としては決して間違ってはいなかったと思う。 体質的に太りやすい人が標準体型を維持するためには意識的な...