「そうか?本当にうちが第一志望ということだから、いいことじゃないか」
「馬鹿を言え。同じ業界に内と同じレベルの会社はいくつもある。その中には彼の自宅からすぐの会社だってあるんだ」
「ある程度通勤距離が合ったほうが良いと考える若者も多いだろ」
「彼のやりたいといった事業だって、ウチなんかより力を入れている会社が確実に3つはある。だが彼はそこに面接応募すら出していない」
「Rがこの世の全ての就活を支配している訳ではない。奴らがしっているのはあくまでRを通した応募だけだ」
「それならまだいいがな。単に情報収集が下手なだけの間抜けでないならな」
「俺にはお前の言う内定辞退率が低すぎるという理論がそもそも理解できんのだがな」
「八方美人を本当にそつなくこなせるような奴でなければ結局生き残れない。それだけだ」
「そうか」