もちろんみんなに名前があって、性格も声も立場もばらばらで、見えない以外は普通の人と同じ
でも、私の荒んでいた精神面が落ち着くにつれ、みんないつの間にかいなくなってしまった
一番長い子で小学生のときから一緒にいて、いろんなお喋りをした
ときには辛くあたってしまったり、わがままを言ったりして、困らせ、呆れられることもあった
あんなにたくさんの時間を過ごしたのに、今はもうほとんど思い出せない
1人だけ名前を憶えてる
年上の青年で、たぶん4人のなかで一番年上
内容はよく覚えてないけど、わがままを言う私を諭してくれていた気がする
書いてると懐かしい気持ちでいっぱいになってくる
よく覚えていないのに、またお喋りしたいと思える
たぶん、私にとってとてもいい友達だったんだろうな