足し算ができなくても「100円のお菓子と150円のジュースを買った合計金額」..

足し算ができなくても「100円のお菓子と150円のジュースを買った合計金額」がわかればいい。そういう意味では数学がわからなくても生活はできる。

座標変換ができなくても「私から見たあなたは西に50m先にいる。あなたから見て私は東に50m先にいる」という関係が理解できていればいい。

二次関数のグラフが描けなくても「投げたボールが描く軌跡」が描ければいい、

「遠心力は速度の二乗に比例する」と言われてわからなくても、「速度が少し上がっただけで車はどんどんカーブで曲がり辛くなる」ことを知っていればいい。

それはそれでいいんだけど、数学を知っているだけで「ああ、平面とグラフのあの話ね」と即座に納得できる。生活の中でありふれた無数の概念を、最先端の科学と地続きの形で、統一的に理解できる。そういう知識の結びつきを即座に引き出せる人のことを「賢い」と言います。

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