思いつくまま、脳裏に浮かんだ名前を検索ボックスに入れていく。その繰り返し。
こういう時は、不思議と、仲が良かった子ではなく、何かしら負の感情を抱いていた子が対象となる。
他人の家の中を無断で覗き込むような行為だけに、脳も、罪悪感を感じにくい方を自ずと選んでいるのかもしれない。
不幸になっていてくれたら、とは思わなかった。
幸せになっていてほしい、という気も全く起きなかった。
近いのは、週刊誌を手に取ってしまう時のような、あの卑しい好奇心。
「見るー見られる」の関係から解放されるからこそ味わえる、ささやかな優位性。
何をやっているんだろうな、自分は。