心療内科の前で泣いたことがある。主治医もカウンセラーも信頼していたし、診察は必要なことだとわかっていたけれど、自分の苦しみを表現して不安と向き合う時間は精神的な負荷が大きかった。いつもは帰宅してから泣いていたけれどその日は我慢ができなかった。
すると、ひとりの女の人が近づいてきた。母親と同じくらいの年齢だろうか。私を見て、驚くことなく、ただひたすらに優しく「泣くとストレス発散になるんだって、でも、泣いているときはつらくてそんなことは考えられないよね」と言って頭をなでてくれた。さらに泣けた。それからクリニックの人に保護され(なんでもその人が泣いている子がいると伝えてくれたらしい)空いているカウンセリング室で落ち着くまで過ごさせてもらった。みんな、優しかった。
わかる。 救いは天啓みたいなところある。