よく「いじめについて、被害者の側は絶対忘れない」というが、元被害者の自分は当時のいじめのことをほとんど思い出せない。
時折親から当時は大変だったと聞かされたり、小学校の卒業アルバムに「たくさん勉強して見返してやりたい」と書いてあったりすることから、少なくともその時はずいぶんいじめっ子を恨んでいたんだと思う。
ただ当時の記憶はほとんどなく、唯一覚えているのは小一の時にノートを取られて小便をかけられ、そのノートを持って泣きながら担任の先生に持って行ったことくらい。
今でも他人のいじめの話を聞くと嫌な気持ちにはなる。でも自分のいじめ被害の記憶や、それを土台にした恨みのようなものはほとんどわからなくなってしまった。
おそらくその後の人生を過ごすに当たって、自己防衛的に記憶のロックがかかっているのだと思う。
「いじめについて、被害者の側は絶対忘れない」という話が多いので、ふとこんな風にいじめの記憶が封印されてしまった他のいじめ被害者はいないのだろうかと気になった。
俺も あの頃何してたかなって思い出せないんだよね