物語のあらすじや登場人物の説明は、どこまでならネタバレにならないものだろうか?
例えば『桃太郎』の説明をするにあたっては、「桃から生まれた桃太郎が、犬と猿とキジを連れて鬼退治する話」と言ってしまってよいのだろうか。
この短い文の中に、物語の肝ともいうべき“意外な展開”のネタバレが詰まっている。
こんなの聞いてしまったら、おばあさんが川で桃を見つけても(中に入ってるんだろ?)って思っちゃうよね。
それが大きな桃であっても(だって中に人が入ってるんだろ?)って知ってるから、美味しいのかな? 食べられるのかな? なんてワクワクは無いよね。
犬を仲間にするにあたってキビ団子を使うところは、ちょっと意外性があって楽しめるかもしれない。ただ、(これはネタバレを聞いてしまったこととは無関係だが)その後に猿とキジをまったく同じ方法で仲間にするのは、飽きるね。
奇妙な出生事情を持つ桃太郎が育ての親たっての願いで、仲間を集め化け物退治に立ち上がる物語 とか