女はしばしば「愛してる」などの「言葉を求める」生き物である。
男は概して言葉よりも行動が大切と考えるから、たとえば抱擁するなどの行動で示すことはあっても言葉は(照れくささもあり)なかなか発しない。
それどころからむしろ言葉の上では聞こえのいいことばかり言っておきながら、内心では微塵もそう思っていない。
生きる上で社交辞令とかリップサービスとかは必要なのだろうが、それが相手を思いやってのものならばまだいいが、この場合のそれは往々にして女の「自己保身」のためでしかない。
相手を思いやっているかのような「自分」に自己陶酔しているだけで、内心では「これだけいいこと言っておけば私が責められることはないだろう」という自己保身のための計算をしているだけなのだ。
それが透けて見える女の身勝手さ、あさはかさよ。
物理的な強さを持たないのだから仕方ない。
物理的強さは確かにそうだが、小賢しい魂胆が透けて見えるのがイヤ。
小賢しさを隠す知恵を持たないのだから仕方ない。
それで結果的に得をする場合もあるのだからなんだかねぇ。