田舎でほとんど唯一と言っていい知的娯楽、図書館へ行った
本の背表紙は日焼けしていて、昭和のまま取り残されたままの本たちが私を取り囲んでいた
ふと、書架から目を逸らすと、カウンターの向こうの司書さんが目に入った
肩にかかる二つ結び+姫カット風の司書さんは、俯いてなにやら作業をしているようだった
毛量がすごかった
艷やかな黒髪の一本一本が、天井の無機質な蛍光灯の光を反射するさまに私は思わず見惚れてしまった
司書さんはどんな顔だろうか、早く顔を上げてほしい
そう思ったが、想像の余地が入るほうが良いのだとが良いのだと気づいた
私は足早に図書館を後にすると、綺麗な黒髪の記憶だけを胸に真っ直ぐ家へと向かった
Permalink | 記事への反応(1) | 14:33
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そして思い出してシコった