約束が苦手。
人から約束されるのも、自分には価値のないものだから破っても罪悪感がない。
約束することで少しでも相手が満足したなら、自分にとってはそれでもう十分だから。
実際に約束を果たす義務もあるのだということを、怠惰の中で忘れてしまう。
未完成のものを人前に出すことが当たり前になってから、約束を守れなくなった。
締切一週間前で0%から60%にした、穴だらけの稚拙な仕事でも許された。
それが締切5日前、3日前、1日前、12時間前、6時間前と短くなっていって、限界に達した。
0%が0%のまま締切を迎えるようになると、何もかもがどうでもよくなった。
評価は落ちる一方だが、評価に価値を感じられないので何の危機感も抱けない。
守れない約束はしない。守れる約束もしない。そもそも約束しない。
約束が発生しないように、人に聞かれない。
人と関わらない。
誰とも喋らない。
約束を守れなくなって久しい。
当たり前のことが出来ない自分に嫌気がさす段階はもうとっくに通り越した。
一度ついた反故癖は、何回死んでも治らないと思う。