保毛尾田保毛男の件で気になったのは、Twitterでもヤフコメでも「俺はゲイだけど、保毛男は笑えた。指摘してる奴は気にしすぎ。」という内容の書き込みが大量にRTされたりいいねを押されたりしていたこと。
もちろんゲイの中にもそういう人はいるだろう。でも、これらのたった一人の意見が「ほら見ろ、ゲイでもこう思っている人がいるんだよ。」という形で大量に支持を受けた結果、RT数やいいね数がまるで証明書のような役割を果たして「ほら見ろ、ゲイでも“大半は”こう思っているんだよ。」に変化して見えることがすごく怖いなと思った。実際はRTしないひと、いいねを押さない人、そもそもその意見に触れていない人の方が遥かに多いわけなのに、今見えているRT数やいいね数、はてなスターの数がまるで世論のように見えてしまっているんじゃないかと。
はてなとヤフコメの反応の違いを見ていると、実際それらの数字はただそれぞれの場所での勢力図の発現にすぎないと分かるんだけど、ヤフコメのみ、Twitterのみ、はてなのみで生きている人達も多いわけで、その人達には「大量に支持されている意見=世の中の意見=正義」と見えていそうな気がして、なんだか恐ろしさを感じた。
そんなものこの件にかぎったことじゃないけどな