"卵"について知っていますか?
一生分の卵はすでに毎日何十個と減っている
卵子と精子が受精して受精卵ができるところからすべてが始まる、これはだれでも知っています。でも、その卵についてはかなり錯覚があります。
まず、卵の大もととなる"原子卵胞"といわれるものは、女性がまだ胎児のうちにすでにできています。つまり、みなさまが胎児としてお母さんのお腹の中にいる時から、みなさまのお腹の中に一生分の卵がすでにちゃんとできているのです。
そして、いったんできたら、それ以降は細胞分裂して数が増えることができないという、非常に特殊な細胞が卵です。ですから単細胞のまま、一度できたらあとは数が減るだけです。
卵は妊娠5カ月か6カ月の胎児の頃が一番多く、500万個とか700万個あるといわれます。ところが「おぎゃあ」と生まれる時にはすでに200万個くらいに減り、思春期、つまり生殖年齢に入った頃で10万個から30~40くらいになっています。思春期以降も1カ月に1000個くらい減るといわれています。つまり、毎日何十個も減っていくのです。