そういって彼は尻を出し脱糞し始めた。
バレエダンサの様に舞いながら脱糞されたうんこは、私達が今まで見たことのない造詣を作りだしていた。
匂いは無い。むしろ芳醇な香りだ。春の訪れを感じさせるような、そんな匂いだ。
「人前で脱糞して舞うのですから、全員が不快に思うでしょう。その上臭いときたらもうどうしようもありません。だから私は整えるのです」
うんこを。
彼は今回のパフォーマンスの前に語ってくれた。
臭いうんこが出ないように、生活全てを変えて、食べる物は一流の栄養士と常に話し合って決めていたと。
凄い。凄いぞ!
興奮しているのは私だけではなかった。
ここにいる観客全員が、彼はただ脱糞しているのではない!完璧なアートを作り出しているのだ!、そう思っていた。
ずっとずっと彼のアートを見ていたい。
しかし、その願い空しく曲が終わると同時に彼の舞は終わった。
そして、部隊の上には万物の全てを表現した完璧な造詣のうんこがあった。
「ごらんください!これがアートです」
っていう人が今後1人位現れないかな。