2017-05-12

おにいちゃんへ

兄がいました。

お兄ちゃんはコミュニケーションを取るのが下手でした。

私もそうだったので、あんまり上手く話とか出来なかったかな、っておもう。

お兄ちゃんは、家族ではありません。

でも、友達恋人ではなく、もしこの関係性に名前があるならお兄ちゃんとしか言いようがないと思う。

お兄ちゃんはいつも私を褒めてくれたね。

それがお兄ちゃんの中で真実である事が、私はまあまあ嬉しかった。

私はワガママを言うことや駄々をこねることがうまい妹だったから、楽しかったと思う。

私はまあ、そこそこ綺麗な妹だったから、お兄ちゃんは時々隣を歩くのを躊躇ったよね。でもお兄ちゃんは清潔だし、アンディウォーホルのTシャツも、まあ嫌いじゃなかったよ。

私はお兄ちゃんと兄妹として、すきな街を歩いていたときに、カップルと間違えられて、とても腹が立ったのを覚えています

彼氏より兄であることの方が余程難しいのにね。

セボンスターを送ってくれてありがとう。あれを開けることが、あの瞬間の私の人生のたのしみだったの。

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