時間というものを同軸上で進行する状況認識としてズレが生じたらという仮想でいくと原因の発生前に結果を移動させることができたとするとその変化の影響発生は原因の発生時点まで連続するということになるんだな
つまり先祖を自分が殺したとしたら自分の体が先祖を殺したという結果を受け取るまでその遡った時間を経過する必要があるんだな
自分が生まれてきたはずの時間もしくは遡りを決めた瞬間まで存在しつづけ時間が重なった時点で飽和して消えるという一昔前に有名になった思考実験の創作なんだな
Doppelgänger などといわれたものやその二極に分離した一方が不死になるがふたたび両方の接点があるところが存在の終末になるというもろもろの怪奇ものの原典に近いものは乖離した自分との邂逅までの経緯かもとの自分との差異を描くところまでが醍醐味なんだな
自分自身が自分自身との接点を描いたらすぐループみたいな近年の作風をみると時代の変わりようについて近くない距離感とともに懐かしさも感じるんだな