いわゆるキョロ充だった俺にとって社会で生きていくことはしんどくて仕方なかった。
いつも周りのご機嫌を伺って、空気を読んだ面白言動をしていた。
そんなときにネットを初め、斎藤佑樹と田中将大の妄想BLを綴ったブログを見て狂気を感じるとともに自由の風を感じた。
それ以来、自由を求めてネットを徘徊しては解放のカタルシスを得ていた。
しかし数年後ネットに退屈している自分がいた。自由になればなるほど、抑圧が減り、抑圧が減れば減るほど解放によるカタルシスも減っていったのだ。
呪いもなければ祝福もない、そんなとこまで来てしまった気がする。これが幸せなのか不幸せなのかはわからない。