彼女との結婚を前提にした同棲を控え、どうせならと少々の夜遊びをすることにした。
といっても風俗行ったりとかではなく、満喫で朝まで一気読みして朝陽を浴びながら帰路につく程度の子どもっぽい贅沢。
一夜を明かし、駅へと続く道を歩いているとたくさんの高校生とすれ違い、あぁそういえば今日はセンター試験だったなと気が付いた。
10年以上前の自分とその姿を重ねながら僅かなエールを送っていたその時だった。数ミリ秒前に処理した放屁から想定以上の熱量を検知。
やってしまった。近くのトイレめがけて尻を強張らせながら早足で駆ける。これから人生の試練の1つに立ち向かう高校生たちを横目にトイレに駆け込みパンツと尻を洗う。これもまた君たちの人生の先に待ち受けている未来の形だ。
でもこのパンツは新居には持っていけないなぁ。