原作に合ったピリピリとする凄みがない。
全体として薄い。
何も声にドスを効かせろとか舞台を料亭にしろって話じゃない。
役者の演技が下手なんじゃなくて役者にやらせようとしてる演技が何かズレてる。
作ろうとしてる画面が弱い。淡々とした作りである意味リアルってのは一見あってそうで大きな間違いだ。
あれが現実に目の前起きていたらそりゃ凄いリアリティがあるだろう。でも見てる側にとってあれは画面の向こうの出来事だ。
薄まる。
テレビの画面を通すことで映像のリアルは薄まる。
それを補ってやる必要がある。
減衰を考慮して増幅しておく必要がある。もちろん増幅するためにノイズが増えまくったらそりゃ駄目だがノイズを恐れて増幅をケチっても駄目だ。
「リアリティ」と「リアル」は違う。
見ている側が求めているのは「リアリティ」だ。
現実よりも現実らしい何かを見ているというヒリつく感覚だ。
それが弱い。
これでは駄目だ。悪いドラマではないが良いドラマとは言えない。
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