2016-12-09

マスダとマスダ

お約束

「何であんものが大ヒットするんだ!?

「『あんもの』とは随分な言い草だな」

「例えばテーマ大衆はウケているが、こんなもん挙げだしたらキリがないくらい、散々使い倒してきたネタだ。目新しくもなければ、しか既存作品を超えてもいない」

「へえ」

ストーリーも平易で、意外性も何もない。大衆はなんでこんなことが分からない!?

「なんでお前の言う既存作品を、大衆が観ていること前提で語るんだ」

ヒット

「俺は見る目だけはあると思っているんだ!」

「よっぽど自信があることの裏返しなんだろうが、見る目だけしかないってのもどうなんだ」

「例えば、俺が『面白い』と思った作品は、確実にヒットしている!」

「そりゃあ、お前以外の人間も『面白い』と思っているからヒットするんだろうし」

センス

「ふ、この作品一見すると、大衆に媚びないセンスがあるように見えるが、甘いな」

「何がだ?」

「こういうセンスがあるっぽく見える作品大衆感性からあぶれた、斜に構えたがる人間一定需要最初からあるんだよ!」

「まあ確かに、お前みたいなやつが、そこから更に斜に構えてバカにしたがるって意味でも需要は満たせていると言えるな」

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