マイナンバーは個人情報だとして、漏洩に神経をとがらせる様は、もう異常だ。
マイナンバーがリークしたとして、一番困るのは誰なんだろう、と考えるに、実は税務署なんじゃなかろうか。
それに関して、かなりそれらしい情報を掴んだとしても、今までは、当人が知らぬ存ぜぬを通せば、それを立証するのは非常に手間のかかる話だった。
その手間をかけるに値する大口の脱税者しか、調査対象に出来なかった。
しかし、これから、それらの銀行口座が全部マイナンバーで紐づけされるようになれば、税務署のそんな無駄な手間は一切不要になるわけだ。
ところが、マイナンバーがそこらじゅうにリークしまくっている状況になってしまうと、
そのマイナンバーで紐づけされた妙な銀行口座があったとしても、
「その銀行口座のマイナンバーは、だれかがなりすまして勝手に作ったものです。私は知りません」
という言い訳が成立しうることになってしまう。税務署にとっては、元のもくあみになってしまうのだ。
マイナンバーがそこらじゅうで使われれば使われるほど、マイナンバー不正使用の可能性を否定する事が困難になり、マイナンバーの存在意義自体が問われることになる訳だな。
なんて筋の悪い技術だ。