2015-10-08

電車で隣の席の女性

地下鉄優先席3人がけの中央が空いてた

目を向けると、端の席に座っていた女性ちょっと目があった

彼女は私に気づき、座り直してスカートの裾をたたみ直した

女性が隣の席に人が来る時の、よくあるふるまいだ

私はその優先席の空いた中央席に座った

座って一息つく

ふと、隣の席の女性が話している

ずっと話している

まるで電話で誰かと話すかのように

けど地下鉄

独り言にしては抑揚がありはっきりしている

ずっと話している

隣りにいるのは私だが、私に話しかけているはずもない

はじめに目があった時の、ごく普通常識的なふるまい

に対しての今のよく分からない状況

なにか得体のしれない恐怖を感じた

怖くなって、大勢が乗り降りするターミナル駅で席を移った

電車ちょっと変わった人を見ることは都会だとたまにある

以前遭遇して怖かったのは、ひたすら頭を後ろの窓に打ち付けていた男性

あの時もかなり怖かった

けど、ストレスたまってるんだな・それでちょっとアレな感じに、などと理由想像でつけられた

今回は理由をつけられなかった、それが怖かった

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