他人と積極的に関わろうとしない。
中途半端な人間。
周りからはクールな性格。
孤高の人と思われているがそうではない。
他人と深く関わると自分が才能のない凡人である。
という痛いところを突かれてしまうのが怖い。
ただただ臆病なのだ。
そして努力しない怠け者。
やがて年齢を重ね、そうした意地張りにも限界が来る。
最後は発狂して、醜い虎に変貌してしまう。
すべて自分のせいである。
しかし中島敦の山月記では、その醜い虎を突き放していない。
むしろ悲しくも美しい存在として描いている。
単なる説教話、教訓談ではない。
そこに心うたれる。
Permalink | 記事への反応(1) | 04:53
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かわいそうに