父と母は私が幼いころに離婚しており、その後は互いの交流はほとんどないし、お互いの事をあまり私に話さない
が、私自身は両方と交流があり、誕生日に物をもらったりしている
大学の卒業祝いに母は、「北米インディアンの、強くなれるお守りらしい」と言って、熊の手形の入ったペンダントヘッドをくれた
それからしばらく経って、父が「エスキモーの力あるシャーマンの印だそうだ」と言って、熊の手形のキーホルダーをくれた
お互いが私に何を贈ったかなんて絶対に知らないはずの二人が、同じようなことを思って同じようなものをくれたのが、何だか面白かった
きっと私には強さが足りないと、どちらの目にも映っているのだろうな
二つ合わせると勇者だけに許された、異世界への扉が開かれるんだよ。