2015-07-24

赤ちゃんのちから

2限から学校だったので少し遅めの、空いてる電車に乗った。

端の席に座ってうとうとしていたら、隣に赤ちゃんを抱きかかえた女性が座ってきた。

赤ちゃんが大きくてまあるい目でこっちを見てきた。

の子美人さんになる顔だな〜と思いながら、お顔に癒された。

赤ちゃんからは乳くさい、いいかおり。

人工的にはまだまだ作れなさそうな、心の底から安心する自然匂い

全身がゆっくりと解きほぐされるような、くせのないやわらかな匂い

ほんのりと香ってきて、まるで高級なベッドとお布団に身をあずけているような感覚になった。

ときどき赤ちゃんの手やぷにぷにの足が、座席にだらりとしている私の腕や手に触れる。

ふんわりとした心地良さと、すべすべぷにぷにの感触。

ちゃんとベビーパウダーをつけてあげたのだろう、すこしさらさらな感触もある。

赤ちゃんかわいいお顔。

やすらかな乳くささ。

愛されている素肌。

このやさしい三大要素が、まるで空気にとけてなくなってしまうような眠りに誘ってくれた。

ちょうど日差しもそこそこだった。

ここは本当に電車内なのか…と思えるくらいに上質で、幸せを感じる眠りの時間だった。

駅に近づいて起きた時ですら、いい目覚めだった。

あの赤ちゃんには不思議なちからがあったのかもしれないと思った。

赤ちゃんありがとう

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