うちのイケメン君18歳は非の打ち所がないナイスガイだけれど童貞だ。
別に奥手でもなさそうだけれど、理想の相手がクラウレ・ハモンだそうなので、今のところ出会いがないようだ。ていうかどこにいるんだよ。
「お父さんとしては、君にガーダシルを打ちたいがどうか」
「ガーダシルとはなにか」
「4価HPVワクチンだ。君も子宮頸がんワクチンという名前なら知っているだろう」
「もちろんだ」
「私としては女性だけに打つのではなく、一部の外国同様に男性も受けるべし、と思うが、童貞の時に打つべきだから君が大学に入る前が良い」
そこでお母さん参加。
「うん、男の子も打っておくと良いよ」
「そうだな、考えます」
「あとコンドームは持ってるの?」
「持ってないよ」
「ちゃんと使わないとだめよ」
「わかりました」