2015-06-27

高級住宅地にて

二人で千代田区高級住宅街を歩いている。

金持ちはいいよなぁ」

貴方だってお金持ちな方じゃないの?ここら辺に住んでいてよく言うわ」

天使は碇のマークがついたセーラー服を着ていた。あぁここら辺の品のいい高校制服だ。

「それより、どうして制服を着ているんだ?」

「なんでってファッション あと、着ていると人に喜ばれるのもあるかな

京都自分の部屋の風呂場で死んだ自分に似たブッサイクで酷い面だった天使とはえらい違いだった。

すごく美しくて、自分に自信があって、余裕がある。

死んでいた天使彼女正反対なのだ

大抵の天使は美しく生まれるのに、ごく稀に酷く醜く生まれるのだ。

「醜く生まれるのに理由ってあるのかい?」

「罰なんじゃない?」

「僕が醜いのは?」

「罰なんじゃない?」

「醜い天使ってどうにかならないのかい?」

「どうにかなるのかなぁ きっと死んじゃえば一緒よ」

今を楽しめる天使というのは美しくなければいけないのだった。

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