>それにしても小説の文章というのはなかなかに不便ではないか。
>例えば会話が続くとき、鍵カッコ内の発言は誰が先に発言したか、前後の文脈を読まないと分からないのがイライラする。
気持ちはわかりますけれども、そのイライラすらも面白い小説のテクニックだったりすることもあるのです。
誰が言ったかわからない台詞っていうのは「ミス・ディレクション」や「情報の出し惜しみ」だったりして、あとでビックリさせられたりする。
「やられた!」って思ってしまう。
とりあえず、コニー・ウィリスの『ドゥームズデイ・ブック』などはどうでしょう。ちょうイライラするけど、ちょう楽しいです。