4年前の話。
その当時で10年交際していた同い年の婚約者が婚約指輪をくれた。
自分は男なので貰うのは一般的では無いのかもしれないが、それがとても嬉しかった。
くれた理由は婚約者は特殊な職業に就いて居り、ある一定の成果を上げなければ結婚はしないと最初に約束した事に原因が有る。
約束した当時はすぐに達成出来ると思っていたらしい、自分自身も婚約者なら出来ると思い承諾した。
流石にアラサーになるまで待たせるつもりは無かったんだろう。
焦った婚約者が謝りながら「こんなに待たせるつもりは無かった。」と誕生日に指輪をくれた。
少し紅潮した顔でうつむき「誰かに取られたら嫌だから…。」と着けているように要求して来たキミ。
そんな事をしなくても、たとえ一生婚約者のままだったとしても、ずっとキミだけを見ているよ。