中村だ。
小林源文のファンならみんな知っている、中村。
彼のキャラクターがたまらなく好きだ。あらゆる創作物の中でも上位に入る。
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彼は卑近であり、完璧とは無縁で、はっきり言って小物である。
だけど、強い。
投降してきたソ連兵を射殺した時も、仲間が戦死したときも、無抵抗の民間人を射殺したときも、彼は悩むこともなかった。
「死にたくない」「金が欲しい」中村が欲するのはその程度のことで、あとはせいぜい複数いる恋人の事くらい。
彼は卑近な凡人であるが、卑近さ故に戦場に著しい適応を見せているのだ。
敵兵を暇だから狙撃したり、拷問に掛けた捕虜を次々に殺したり、一般的な道徳は卑近な人間にブレーキを掛けたりしない。
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