私は、子供のころからPCを趣味でいじっていた。プログラミングは孤独な私の数少ない趣味の一つだった。問題を立てるのも解決するのも私一人。
大人になって私は職業プログラマになった。当然、チームを組んで働くことになる。だが、子供のころ、一人でプログラミングをやる癖が抜けきらず、他者と一緒に仕事をするのは苦手だった。時には意見が対立して、喧嘩にもなった。
だが、いまはこう思う。私が未熟だった。ソフトウェアを仕事で作るのは必然的にチームワークだ。一人でプログラミングをするときとは、まったく異なる姿勢が必要なのだ。
…とはいえこうとも思う。一人で行動することをずっとしてきた人間がいまさら群れるのも無理というもの。だから、仕事でソフトウェアを作るとはどういうことなのか、ということをきちんと理解したうえで、もういちど一人で仕事をすればいいのだ。これで物事はずっとうまくいくようになるはずだ。