過去のものと現在のものを、記憶なんて曖昧なものをもとにして、正しく比較することができるのか。
例えば、自分が子供のころ食べていた味噌汁と、最近食べている味噌汁のどちらの方がおいしいか、判断することができるか。
実際は昔食べていた味噌汁の方がまずくても、過去に一度だけ、ものすごくおいしい味噌汁を食べた経験があって、その印象が強ければ、「最近の味噌汁は昔食べていたものに比べえておいしくない」と思ってしまう可能性は高い。記憶は非常に曖昧なものだ。
それと、昔に比べて最近食べている味噌汁はおいしくないと思ったとしても、「最近の日本の味噌汁はおいしくない」と主張するのは飛躍しすぎだ。サンプル数が少なすぎる。
また、もし本当に味噌汁がまずかったとして、批判すべきは味噌汁ではなく味噌汁を作った人だろう。「昔に比べて最近の味噌汁はおいしくない」といいつつ、昔食べた味噌汁は母親が作ったもので、最近食べている味噌汁は自分か自分が選んだ人が作ったものだったりしたら笑えない。
いいんです。 基本的に人を叩く記事が喜ばれるから少しでもたたけそうな所を探そうとすると、 「最近の若者は~だ」というのが簡単なんです。 「若者」よりもそれを読んで共感する...