そんな状態では心身のバランスを崩してしまうのも当然だ。日中は食べものがのどを通らず、日曜の午後になると過呼吸を起こすようになってしまったという。「こんなに辛いならいっそ死んでしまった方がラクだな」…そんなことばかり考えるほど憔悴しきった彼女だったが、自分を縛り付けているものは、マッキンゼーに勤めているという「見栄」や「体裁」だということに気付いたのだ。
「生きるために仕事をしているのであって、仕事のために生きているわけじゃない。そもそも私の人生なのに、なにもやりたいこともやらずに死にたくなってるんだろう。バカじゃないの」。
これで充分だろ。その仕事を平然としている奴らがいるんだから。
過呼吸を起こすほどただただ着いて行けなかっただけだろ。